久々の投稿ですが、身近なネタでの簡単紹介です。内容はメンバーのコフの得意分野。
私個人、欧州車に乗っているのですが、使用していて思うんです。
前輪汚れ過ぎじゃないかって・・・。
洗車の度に手が黒くなります。
それに、時間もかかる。中々落ちないんですよね。
高圧洗浄機の使用はアリですが、それだけでは落ちません・・・。
そこで、今回安い道具でできないかと、探しました!
金額だけで言えば、3,500円以内!(送料別)笑
本題に入る前に、なんでこんなに汚れるのか。皆さん気になりませんか??
元整備士の私がご案内させて頂きたいと思います。(本題が短いので)笑
前輪ホイールが汚れるっ!欧州車の宿命。
なぜ汚れるのか。これは聞いたことがあるとは思いますが、ブレーキダストです。
ブレーキダストとは、簡単に言えば削りカス。ブレーキの構造は、円盤を左右から板2枚で挟み込んで、摩擦で円盤の回転を止めようとするモノになります。
よって、その摩擦により削れ出てきたモノがブレーキダストとなります。
これは、欧州車のみでなく、国産車でも構造は一緒であり、発生するモノです。
しかしながら、なぜ欧州車はああも汚れるのか。これ、疑問ですよね?
それがなぜかというと、ブレーキパッドに含まれる成分の差なんです。
どう違うのか…それは、スチール成分の含有量が最大の原因です!スチール、そう!鉄の成分です。
どれくらいなのか、というところは約20%の違いがあります。
国産車用のブレーキパッドはスチールがほぼ0%に比べ、欧州車のブレーキパッドは凡そ20%の含有量となります。
これは、制動力、つまりはブレーキの効きを強くするための措置です。
欧州、特にドイツには制限速度のない高速道路「アウトバーン」があることはご存知の通り。
この高速道路を彼らは約200km/hというものすごい速さで走ります。
その為、ブレーキが効かないはあり得ないんです。
追加で言うと、シッカリ効いて止まるには、摩擦を高くするので当然削れる量も増えます。
故にブレーキパッドの減りも早いし、ダストも増える・・・。
結果として、ホイールが汚れてしまう。っという訳ですね~。
何故落ちにくい?!ホイールの汚れ。
次に、前述したブレーキダスト。ホイールに付着したものは何故か簡単には取れません。
高圧洗浄を用いても、まっさらにキレイになることはほぼありません。
これも何故なのかという事ですね。
鉄、スチールの分子構造・結合状態は先端は尖り、ギザギザした感じから針のように尖り切ったような形になります。
これが、ホイール塗装の表面に突き刺さるっ!
結果として、取れにくい汚れに発展してしまい、さらにはそこにダストが集まり、汚れが蓄積していってしまいます。
しかしこのギザギザとした結合のおかげで良く止まるブレーキとなっているのです。
結果として、頑固な汚れに発展して落ちにくい汚れとなります。
洗う為の道具
待ってましたっ!道具!もうコレに尽きますね。皆さんが聞きたかったやつ。
ズバリ、石鹸とブラシ。
「そんなの普通やん。」そう思いますね。そうです、普通です。
名前としては、バケツ石鹸と洗車ブラシとなります。
早速ですが、どういったモノなのか。
・バケツ石鹸
・洗車ブラシ
潔くこの2点です。これはあくまでも、安価なもので…ということになります。
ポイント
・バケツ石鹸
泡立ちが良く、泡切れしにくいものを選択するとなお良い。
・洗車ブラシ
毛束が多い・長い方が楽。
また、毛の材質によって、傷つきやすい・傷つきにくいがあるのでその辺りは選定が必要。
あんまり気にしないって方は上記の格安でOKと思われます。
但し、完全なメッキホイールの場合は、傷が入りやすいため毛の種類には本当に要注意!!
最後に
傷を気にするなら、毛質を考えたブラシの選定。
これは大事。また、それでも取れないということがあるなら、最終はケミカル品に頼るのもあり。
基本的には広範囲の汚れを簡単に落とすためのもので、頑固に食い込み、錆が出てくるような汚れ向きではありません。
とはいえ、ご興味のある皆さんはちゃんと日頃の洗車を怠っていないはず!
きっと楽にホイールが洗えるようになるでしょうっ!
それではまたっ!!
<この記事を書いた人>

ムスビメ@ドク
十数年自動車整備士を経験し、
ブレーキ部品生産工場での生産方式を考える仕事を行い、それを経て輸入車販売会社に勤めるオジサン。
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