コフ 33歳の恋 その11

コフ恋




これは現在進行系の実話です。

前回のあらすじ

知多半島をドライブする二人。りんくうビーチによって少し休憩した時、いつもより口数の少ないアリアちゃんに気付いた。車に戻ってからはいつも通りだったが、しばらくしてアリアちゃんが眠っていたのでそのまま家まで送って解散した。

知多半島をドライブをした日から三カ月ほど経ったが、いまだに進展がないというか一歩が踏み出せずにいた。

12月に入り、今年も終わりに近づいている。

年が明ける前にアリアちゃんに想いを伝えるため、会う約束をしようと思うのだが、予定が合わずなかなか会えない日が続いていた。

僕の休みの日にアリアちゃんが仕事だったので、お店に遊びに行くことにした。

シーシャが吸いたい気持ちよりも、アリアちゃんに会いたかった。

お店に着くとお客さんが多くて、お店のスタッフが慌ただしく動いている。

今日はアリアちゃんとあんまり話せそうにないなぁ、とがっかりした。

入店して一時間ぐらいたった頃、店にいたお客さんが次々と帰っていった。

慌ただしかった店内も落ち着いてきて、アリアちゃんが僕のところにやってきた。



「めっちゃ忙しくて疲れた~」

「ちょっと休憩だな」

そう言うと隣の椅子にもたれかかってうなだれている。



「お疲れ様、ずっと忙しかったの?」

「開店からずっとだよ~、ホント休憩する暇なかったわ~」

アリアちゃんは喋りながら休憩した後、片づけをしに戻っていった。

もう少し話していたかったが、仕事中なので仕方ない。

その後はお客さんも少なく余裕があったようで、ちょこちょこ話に来てくれた。

閉店の時間が迫ってきて、いつものように聞いてみる。



「今日も一緒に帰る?」

「いいの?やったー!」

笑顔のアリアちゃんを見て、僕も自然と笑みがこぼれる。

この時僕は、今日想いを伝えることを決意した。

閉店後、合流してアリアちゃんの家に向かう。

家に向かっている間、どうやって切り出そうかとばかり考えていた。

もうすぐ家に着きそうな頃、アリアちゃんが言った。



「今日ってまだ時間ある?」

「友達の家に行きたいんだけど、送ってってもらえないかな?」

一緒に居られる時間が長くなるのはうれしいのだが、家に着いたら言おうと思っていた僕は少し戸惑った。

しかし、言う場所が変わるだけなのでアリアちゃんを送っていくことにした。



「準備してくるからちょっと待ってて」

そういって車から降りて家に向かうアリアちゃん。

待っている間、緊張でどうにかなりそうだった。

何分経っただろうか、いつもより大きなカバンを持ってアリアちゃんが車に戻ってきた。



「お待たせ~、よろしくお願いします。」

「はいよー、ところでどこに向かえばいいの?」

「桜山駅の方に向かって~」

アリアちゃんの家から20分もあれば着く距離だったのだが、運転していた時間はとても長く感じた。

長いドライブを終えて、目的地に到着した。



「ホント助かったよ、ありがと!」

「あ、うん、全然いいよ」

車を降りようとするアリアちゃんを呼び止める僕。



「ちょっと待って、少しだけ時間いい?」

「ん?いいけど、どしたの?」

「アリアちゃんの事が好きだ」

「付き合ってほしい」

少しの間沈黙する。



「ちょっと考えさせて、返事は今度でもいい?」

「うん、わかった」

「じゃあ行くね、今日はありがと」

車を降りたアリアちゃんがこっちに向かって手を振った。

僕も手を振り返した。

そしてアリアちゃんは住宅街へ消えていった。

コフ
コフ

ようやく一歩踏み出せた

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