この記事は
投資信託の中身(債券、株式、リート等)についてもっと知りたい!
という方に読んでいただきたい記事です。
今回は年金資産を運用するGPIFも注目している「不動産投資信託=リート(REIT)」について解説していきます。
今回取扱うリートは、主にJ-REIT(国内のリート)になります。
コロナ禍で働き方が変わり、
この記事の権威性
私は10年以上投資信託販売に従事している、現役の金融商品営業マンです。
ファイナンシャルプランナー資格保有。
過去に担当したいお客様は累計1,000人以上。
中には法人のお客様もいらっしゃいます。
一度に数百万円の利益を出していただいたこともあります。
勉強会、販売指導も行っている、私ケヤが解説していきます。
リートってなんだろう

J-REITは、多くの投資家から集めた資金で、オフィスビルや商業施設、マンションなど複数の不動産などを購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する商品です。不動産に投資を行いますが、法律上、投資信託の仲間です。
一般社団法人投資信託協会HP「そもそもJ-REITとは?」https://www.toushin.or.jp/reit/about/index.html
森ビルやイオンモール、星のや、ヒルトン東京ベイ。
これら全部リートです。リートのおかげで建ってます。
名古屋駅前の再開発が近年盛んですが、これもおそらくリートが絡んでいると思われます。
他にも大規模な介護施設なんかもリートの対象だったり。
「大きな建物を見たらリートを疑え」
というくらいリートに囲まれて生きているわけですね。
要するにそんな大きなビルや商業施設たちへ出資できるのがリートです。
会社への出資が株式なら、建物への出資がリート。そんな感じです。
今リートを勧めたいわけ
なぜ今、マーケットでクジラと呼ばれるGPIFもリート市場に目を付けているのか。
主に以下の点からだと考えています。
東証リート指数がコロナ前に付けた高値2,262.32に対し現在2,130ほど。
コロナ前から大きく上昇した株式市場に比べ、割安感があります。
リートは賃料を配当として分配してくれますが、その利回りは3.4%ほどあります。
日本国債の10年債利回りが0.045%、東証1部の予想平均配当利回りが2%なのを考えると、
円建てで運用できる商品の中ではかなり高い利回りとなっていますね。
新型コロナウィルスが収束すれば再びホテル業界にも人が戻ってくることを考えると、
将来的には価格上昇期待が持てるわけです。
株式市場が高値を付けている今、次に上がる銘柄として買っておいて損はないと判断できます。
少額ならリート型ファンド まとまった資金があれば個別銘柄
リートを手軽に始めるなら少額で複数銘柄を同時に持てるファンドがオススメです。
国内銘柄を扱うファンドであれば信託報酬も1%程度ですから、
海外株式投資よりも安い手数料で維持ができます。
また、まとまった原資がある方であれば、東京証券取引所に上場されている個別銘柄の購入が可能です。
個別銘柄の購入の場合、ネット証券を利用すればファンド購入に比べ手数料を安く抑えることができます。
また、「現在不調なホテル業界へ投資!」というように、特定分野への集中投資も可能です。
ただし、現在ホテル系のリートは多くが分配金を0にしていますし、特定分野へ投資することでリスク分散できない点は注意が必要です。
リスクを理解してポートフォリオに組み込もう
リートの価格は主に「需要」と「金利」に左右されます。
オフィス需要に対し、建物が過剰に供給される。
海外渡航が解禁されても日本への観光客が戻らずホテル需要が低迷し続ける。
など、コロナ収束後もリートの価格が上昇しないシナリオは描けてしまいます。
こうしたリスクを理解し、自分なりのストーリーを描いたうえで
それでも価格上昇が見込めると思ったら、是非ポートフォリオにリートを組み込んでみてください。
首相交代による政策期待から高値を付け、勢いづいている株式市場ですが、
みんなが上がると予想しだす頃には逃げておかないといけないのが株式市場です。
次の投資先を探しておく。一部は別の形で持っておく。
こうした工夫が必要になってきているのではないでしょうか。

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