『iDeCo』や『つみたてNISA』という言葉をどこかでは耳にしたことがあるはず。
でも「何を選べばいいか分からない。」「難しそうだからやめておこう。」
こんな考えを持っていませんか?
『iDeCo』も『つみたてNISA』も 投資初心者にとってお得な条件で投資を始められる制度。
是非覚えておきたいですね。
制度については色んなところで説明が見られるので、今回は銘柄選びについて一緒に考えて行きましょう。
この記事を最後まで読めば「自分はどんな商品を運用すると良いのか」が分かります。
この記事の権威性
私は10年以上投資信託販売に従事している、現役の金融商品営業マンです。
ファイナンシャルプランナー資格保有。
過去に担当したお客様は累計1,000人以上。
中には法人のお客様もいらっしゃいます。
一度に数百万円の利益を出していただいたこともあります。
現在後輩への販売指導等も行っている、私ケヤが解説していきます。

『iDeCo』や『つみたてNISA』 ってそもそもなんで出来たの?
『iDeCo』や『つみたてNISA』が出来た背景には、まずアメリカの投資比率に対し、日本人の投資比率が低いことが挙げられます。
2018年、アメリカが54%の資産を投資に充てているのに対し、日本人は16%しか投資にお金を回していません。
日本円の信用度が高いため、他の資産に置いておく必要性を感じている人が少ないことや、第二次大戦下の日本の政策により「貯金は正義」という意識が刷り込まれてしまっていることが理由と言われています。
貯金では駄目なんでしょうか。なぜ投資をする必要があるのでしょうか。
皆さんは老後2,000万円問題という言葉を聞かれたことはないですか?
「老後までに2,000万円を貯めておく必要がある。」と発言したところ、猛反発を受け発言を取り消す事態となった話ですが、2,000万円が必要というのはこの業界では昔から言われている話になります。
日本人の平均寿命は90歳に迫る勢いです。
60歳で定年したとして、夫婦で月におよそ5万円が年金だけでは足りない金額と言われています。
5万円 × 12ヶ月 × 60歳から90歳までの30年間 =1,800万円
しかも車の購入費などを入れずに、です。
ね。2,000万円は必要ですよね?
現在の年金制度は自力では維持できない状態に陥っています。
制度を維持するため、受取年齢の引き上げや年金額の引き下げが必要となっています。
そこで「老後の資金を自分で運用しながら準備しよう!」というのが 『iDeCo』や『つみたてNISA』というわけです。
『iDeCo』はサラリーマンで企業で確定拠出年金制度がない場合、毎月23,000円まで掛け込むことが可能です。全額所得控除可能なので、節税効果も大きいのが特徴となっています。
また『iDeCo』も『つみたてNISA』も運用中の利益は非課税!
投資促進のため、国が税制メリットを用意しているので、どちらもうまく活用して資産形成に役立てましょう。
投資信託の主な種類

投資信託が扱う商品の種類はとても幅広く、日本の国債から海外の株式やREIT、金などの商品を含むものまで多岐に渡っています。
まずは取り扱われることが多い債券、株式、リートについて商品性を知りましょう。
簡単に表にまとめると以下のようになります。
種類 | 債券 | 株式 | リート |
主な収益 | 利金 | 値上がり益と配当 | 値上がり益と配当 |
価格の変動要因 | 市場の金利、発行体の信用 | 決算内容、業界の注目度 | 空室率の増減、金利 |
ポイント | 低格付ほど金利は高くなるが リスク分散の仕組みが必要 | テーマ株と投資対象を広く 取っている銘柄に分かれる | 低金利下では値上がりも 期待できる |
これに加え、海外のものを扱う場合、為替相場の変動によっても価格が変動することになります。
それぞれの中身については別の記事で紹介することとします。
タイプ別・投資信託の選び方
資産形成層、資産活用層の2つのタイプに分けてどんな種類の商品を扱う投資信託がオススメなのかについて解説していきます。
資産形成層
資産形成層とは、資産を「形成」つまり「お金を貯める」層の人たちを指します。
これから将来のための資産を作っていきたい方。
年齢でいうと20代~50代あたりの方になります。
実際に使う必要が出てくる老後までの年数に応じ、必要となる利回りが変わってきます。
35歳で月に5万円を貯められる方の場合、
5万円×12ヶ月×25年=1,500万円は貯められるので、年利約4%で運用できれば2,000万円を60歳の時に貯めておけます。
『iDeCo』や『つみたてNISA』も資産形成層向けの制度です。
このタイプの方におすすめの商品は、ズバリ株式!
資産形成層の方の投資信託の購入方法は「定時定額」
毎月決まった金額を投資していく方法になります。
ここでよく取り上げられるのが「ドルコスト平均法」です。
下の表を見てみてください。
毎月の購入 | 1ヶ月目 | 2ヶ月目 | 3ヶ月目 | 4ヶ月目 | 5ヶ月目 | 合計金額 | 平均単価 | |
(価格) | 10,000円 | 9,800円 | 10,200円 | 9,700円 | 10,300円 | ー | ー | |
Aさん | 10,000口 | 10,000円 | 9,800円 | 10,200円 | 9,700円 | 10,300円 | 50,000円 | 10,000円 |
(購入口数) | 10,000口 | 10,000口 | 10,000口 | 10,000口 | 10,000口 | 50,000口 | ー | |
Bさん | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 50,000円 | 9,995円 |
(購入口数) | 10,000口 | 10,204口 | 9,803口 | 10,309口 | 9,708口 | 50,024口 | ー |
同じ金額ずつ購入しているBさんの方が、平均単価が低くなっていますよね。
つまり、同じ商品でもより安く購入できている、ということになります。
これは定額購入によって「価格が高いときには少なく、価格が安いときにはたくさん購入する」ということが自然に出来ているためです。
価格の変動が大きいほどドルコスト平均法の影響を受けやすくなります。
よって資産形成層の方は、よりリスクの高い商品へ投資するのがオススメということになります。
株式の利益は値上がり益(キャピタルゲイン)ですから、安く買えるに越したことはありませんよね。
ちなみに、定時定額で株式を購入するメリットには「株価が上がっても下がっても嬉しい。」
ということが挙げられます。
こちらについては株式を取り扱う商品の選定について解説するページで紹介します。
資産活用層
資産活用層は、逆にお金を使っていく層の人たちを指します。
特別な理由で大金を手にした方でなければ一般的には退職金を手にした60代からの方が当てはまります。
できれば元のお金を減らすことなく使いたいですよね?
せっかく貯めた2,000万円。
預金のまま取り崩していけば30年ほどで枯渇してしまいます。
もしも介護を受ける必要が出てきたら?90歳以上まで長生きすることになったら?
投資信託を利用することで、お金の寿命を伸ばすことが出来るようになります。
このタイプの方におすすめの商品は、債券、リート、バランス型!
資産活用層の方の場合、一括での購入が可能となります。
一括購入の場合、定期的な収入(インカムゲイン)で安定した収益が確保できる債券、リート、バランス型のファンドがオススメです。
とは言え、この10年は株式の方が優勢となっており、債券の金利も下落する一方。
一部に株式型のファンドを組み合わせることによって、目標とする利回りを確保できるようにすると良いでしょう。

投資信託も買い方次第で怖くない!
リーマンショックを経験した方には、投資信託にネガティブな印象を持っている方も多くみえます。
私の持論は「いつでもオススメできる商品はある。」ということ。
投資信託の運用会社も、我々金融営業マンも、過去の相場下落の場面を通じて日々知識と経験値を高めてきました。
株価が下落している局面でも、円高の局面でもオススメできる商品があるのが投資信託。
買い方次第では株式型の投資信託も怖くありません。
皆さんも、是非はじめの一歩を踏み出してください!

商品選定、お手伝いします。TwitterのDM宛てにご連絡ください。

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