3人の師匠に学んだ投資の勝率を上げるために気をつけるべきこと

How To

投資で気を付けることって何?

どうもFP2級、現役金融営業マンのケヤです。

最近は業務内容が多様化し、求人広告やキッチンカー製作、酸素ルームなど以前では扱わなかったような商品も扱っていますが、主に運用商品の販売を業務としています。

インサイダー取引となる可能性があることから株取引は厳しく管理されているため、私自信は株取引をしていないのですが、関連会社に証券会社が出来たため最近は株取引の相談も多く請け負っています。

この記事では投資において出会った3人の師匠たちから学んだ投資において気を付けることについて紹介しています。

これから紹介するコトを念頭において投資を行うことで、投資における勝率を上げられるようになります。

当ブログの記事としてはボリュームが多いので、時間に合わせて各項目ごと分けて読むことをおすすめします。

私の投資における3人の師匠

私の投資のルーツは大学時代に遡ります。

大学3年生の時に「卒論がない」という理由で選んだゼミは、株式投資について学ぶゼミ

ここで銘柄選びの基礎について学びます。

当時はデイトレードで1億円稼ぐという内容の本の影響で、ガラケー片手に父親から譲り受けた株式を全て失う始末でした。

その後就職し、久しぶりに立ち寄った中学時代によく行っていたラジコン屋で、店主が株式投資の大先輩であることが判明。スイングトレードの基礎を学びます。

入社3年目に営業で成績を挙げられず挫折を経験。一度は転職を考えますが、当時の上司と祖父に引き止められ仕事を続けることに。

転勤先で投資信託、保険など運用商品の販売専任者として着任すると、研修の講師をして下さった元証券会社出身者から、投資に対する考え方を学びました。

そして3人の師匠と出会い、資産運用に人生を救われた経験から、私は独自の投資理論を構築します。

現在、師匠たちからの教えと個人的に見つけた投資理論を武器にこの10年、各転勤先で運用商品販売のリーダーとして活躍できています。

大学時代のゼミ講師の教え

麦わら帽子は冬に買え

株式市場において個人の持ち株割合は2割程度。大部分は機関投資家やファンドが占めています。

麦わら帽子は普通なら夏に買いますよね?

夏に麦わら帽子を買うよりも冬のうちなら安く買える。

機関投資家やファンドの運用担当者の考えの先、もしくは裏を行くことで、値上がりする前に先回りをしよう。というのがこの格言の意味するところです。

頭と尻尾はくれてやれ

人間、誰しも一番高いところで売りたいし、一番安いところで買いたいと考えるもの。

でも本当に今が一番高いところなのか。これは後で結果を見るまでわかりません。

「まだ上がるかも。」と思って持ち続けた結果、株価が下落してしまうことも。

私は投資信託や株式の、特に売り時について、あらかじめ目安を決めておくことを勧めています。

例えば「3,000円まで下がったら買おう。20%上がったら売ろう。」というように、買う時に売り時を決めておくのです。

目安まで行ったら欲をかかずに売却してしまいましょう。

売ったらしばらく同じ銘柄は見ないというのも合わせて覚えておいてください。

後でもっと上がっていた時に悔しいですからね。

大事なのは少額でも勝ち続けることですから「頭と尻尾はくれてやれ」の精神で一番高いところで売れなくても、一番安いところで買えなくても気にしないようにしましょう。

株式投資で資産を作るコツは、コツコツと積み上げること

資産づくりのキホンは貯金と同じく資金をコツコツと投資していくこと。配当も証券口座で受け取り株の購入原資にしましょう。複利効果で資産を増やしていきます。

ラジコン屋のおっちゃんの教え

土曜日の新聞で1週間の高値と安値を把握し、レンジを知ろう

今でこそスマホのアプリでチャートをすぐに確認できるようになりましたが、就職したての私がラジコン屋を訪れたときは、まだスマホも発売されていない頃。

おっちゃんは中日新聞とラジオの情報だけで株式投資を行っていました。

土曜日の新聞には1週間の高値と安値が記載されています。

この高値と安値の範囲をレンジと言います。

翌週の取引の際にこのレンジを目安とし、安値付近であれば「買い」、高値付近であれば「売り」を出すように取引を入れるというのがおっちゃんのトレードの仕方です。

徹底して銘柄は分散させろ

当時おっちゃんの、株式市場が開いているときの情報源は「ラジオたんぱ(現ラジオNIKKEI)」で放送されている株価情報のみでした。

短波ラジオという専用のラジオを流しながら、目当ての銘柄の株価がレンジの高値安値付近にあるかを確認し投資を行います。

四季報で決算内容が良好でかつ割安な銘柄をある程度絞り込んでおき、ノートに気になる銘柄だけをあらかじめ書いておきます。

東証1部に上場している銘柄だけでも2,193銘柄あるため、銘柄を絞り込んでおく必要があるのです。

主に黒字計上しているかPER、PBR、ROEで割安かどうかを見ると良いでしょう。

おっちゃんは基本的に最低単元分だけ購入します。単元とは株式取引ができる最低株数です。

ひとつの銘柄に固執せず、レンジの安値付近であれば随時購入していきます。

これにより銘柄分散が図られます。

「ひとつのかごに卵を盛るな」です。

リスクを分散する効果はもちろんですが、銘柄によって上昇・下落の波が違うため、銘柄分散により常に取引のタイミングがやってくるようにしているのです。

買い続けていれば負けない

予想と反して購入した株の株価が下落してしまった場合、2つの選択肢があります。

「損切り」「塩漬け」です。

予想とは反対に動いてしまったわけですから、まだ傷の浅いうちに売ってしまうことを「損切り」と言います。

もう一つは「塩漬け」です。損益がプラスになるまで放っておくというのが一般的な塩漬けですが、おっちゃんの場合は値が下がるたびに購入していきます。

「ナンピン買い」という方法で、1株あたりの購入単価を下げていくことができるので、次の上昇時に目指す株価が下がります。

資金に余裕を持っておき、予想と反して株価が下落したら追加購入する。

だから毎回購入するのは最低単元だけにしておくのです。

元証券会社出身の講師からの教え

日経新聞は流し読みでOK

日経新聞の全部の記事を隅々まで読むと新書2冊分相当になります。

相当な時間を要しますし、これを毎日読むとなると途中で心が折れて読まなくなってしまうことも。

マーケットを読むには、業界について深く知ることよりも、流れを追うことが大切です。

時間がなければ奇数面の記事のタイトルを追うだけでもOKです。

この数日で世論はどう動いているのか。予想と結果に違いが出ていないか。

最悪運用するのが日経平均を扱う投信・ETFだけであれば、日経平均株価と上昇下落の理由を追うだけでもある程度はマーケットの流れを読むことができるようになるでしょう。

日経新聞電子版なら過去の紙面まで遡って表示できるので、紙面で取るよりもマーケットの流れを読むうえで便利です。

購読料も紙面よりも安いので、電子版のみの契約がお得です。

投資信託は分配金と”分配できる実力”の乖離で選べ

投資信託は運用期間中に信託報酬と言われる、運用に係る経費を日割りで徴収している費用があります。毎日基準価額に反映されているのですが、分配金受け取りを重視する方はこの信託報酬についても意識する必要があります。

直近12ヶ月の分配金を基準価額で割ったものを分配金利回りといいます。

ですが分配金は運用会社が資産から出す金額を保有者の嗜好などから決めている口約束のようなものに過ぎません。

実力を図るには直接利回りから信託報酬を引いた「分配できる実力」を知っておく必要があります。

例えば2021年5月の人気ランキングで5位となっている毎月分配型投信「ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)」を例として見てみましょう。

ダイワJ-REITオープンは資産4,262億円と国内リートを扱う商品では純資産ランキング第1位の商品です。

過去1年間の分配金額は920円。基準価額は6月18日時点で3,561円ですので、

920 ÷ 3,561 × 100 = 25.835… ということで分配金利回りは25.8%となります。

一方、分配できる実力は

予想配当利回り3.5% - 信託報酬0.792% = 2.708%

実に23%も乖離しています。この乖離部分は元本から支払われるため、集まった資金のうち約4分の1は分配金支払いのため消えている計算になります。

これでは運用の効率が下がってしまい、基準価額は上がっていきませんよね。

大切なのは実力に見合った分配金の支払いとなっているか。

分配金を目当てにされている方もできるだけ乖離の少ない商品を選びましょう。

運用会社・保険会社の説明は疑ってかかれ

前項の分配金の事例のように、各運用会社・保険会社が作成しているパンフレットに記載されている情報は、その商品が魅力的に見えるように編集されています。

次の内容を見てどう思われますか?

「過去の相場に当てはめてシミュレーションしてみると、500のうち490が目標に到達しています。」

とても優れた運用手法のように見えます。しかし、過去と今では金利条件や成長率などが異なっていますので、「今の相場環境でも同じ様に上手くいくとは言えない。」というのが本当のところです。

マーケットの流れを自分で掴んでおかないと、販売資料のデータを鵜呑みにして商品の本質を見失ってしまいます。

よく運用会社や保険会社によるセミナーも開催されていますが、参加される場合には都合の良い内容だけを話していないか疑ってかかるようにしてください。

資料を鵜呑みにせず、本質を見極める癖を付けるようにしましょう。

まとめ

  1. 麦わら帽子は冬に買え
  2. 頭と尻尾はくれてやれ
  3. 株式投資で資産を作るコツは、コツコツと積み上げること
  4. 土曜日の新聞で1週間の高値と安値を把握し、レンジを知ろう
  5. 徹底して銘柄は分散させろ
  6. 買い続けていれば負けない
  7. 日経新聞は流し読みでOK
  8. 投資信託は分配金と”分配できる実力”の乖離で選べ
  9. 運用会社・保険会社の説明は疑ってかかれ

以上が私の出会った3人の師匠からの教えになります。

いずれの師匠も投資は“決まった資金を使って増やすのではなく、少額でもいいので常に新たに資金を追加していく”ことを勧めています。

投資の格言は世の中に溢れていますので、格言の中身を自分なりに解釈し、皆さんも自分流の投資術を見つけてみてください。

ケヤ
ケヤ

今度は私の見つけた投資テクニックについても記事にしたいと思います。皆さんの投資テクニックについてもコメントなどで教えてください。

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