
なんだか気分が重たいなぁ…
大坂なおみ選手の「うつ病」の告白や、深田恭子さんの「適応障害」による休養の発表などのニュースが取り沙汰されています。
世界のトップテニスプレイヤーや芸能界の第一線を走り続ける方たちの精神的負荷は大きいことでしょう。しかし一般人である私達であっても自分を追い込んでしまうと何が引き金となって「心の病気」を引き起こしてしまうかわかりません。
窮地に追い込まれる前に、ちょっとだけ一息ついたり、自分を許容してあげたり、平穏を取り戻すヒントとなるような本を3作品選びました。
”世間とズレちゃうのはしょうがない” 養老孟司/伊集院光
別に世間が間違っているわけではない。間違っているのは、自分のほうかもしれない。
引用:世間とズレちゃうのはしょうがない 養老孟司/伊集院光
世間とのズレを受け入れている養老孟司先生と、なんとか調整して生きている伊集院光さん
対談形式で社会に対する価値観、向き合い方について話が進行します。時折、養老先生のぶっ飛んだ意見に思わず吹き出してしまったり伊集院さんの繊細な観察眼にハッとさせられたりしている間にあっという間に読み進めてしまいます。
多かれ少なかれみんな世間とズレているし、逆にズレていることを楽しんだり原動力にしていけばいいんだなと思うことで少し肩の荷が降りたことを感じた一冊です。
”蘇る変態” 星野源
なぜ俺がち◯この話が好きなのを知っていたのか。
引用:蘇る変態 星野源
くも膜下出血が再発した星野さんを診察した先生とのエピソード
まずは星野さんご結婚おめでとうございます。2度の大病を乗り越えてのご結婚。祝福せずにいられません。
星野さんは2012年12月にくも膜下出血の手術を受けています。
著書の中で、「地獄」と表現されるほどの過酷な闘病生活とリハビリを乗り越え、平穏な日常生活に戻るも2013年6月に2度目のくも膜下出血再発の宣告を告げられます。
1度目で経験した地獄の苦しみを再度味わうことになった絶望感に包まれます。
そんな中、先生は世間話や学術的な下ネタを織り交ぜながら症状や手術について説明をしていきます。
診察を終えた星野さんの感想は
「診察が楽しかった」
確実に訪れる地獄を目前に控えても、笑うことができる人間の強さが表れています。信頼できる人と巡り会うことで前を向くことができるのだなと。
余談ですが一番最初の一文が「おっぱい」から始まる本は他にあるのでしょうか?
増量・誰も知らない名言集イラスト入り リリー・フランキー
カメを捕まえに行こう(作者不詳、男・40代後半)
引用:増量・誰も知らない名言集イラスト入り リリー・フランキー
東京タワーの著者が書いたとは信じられなかった
この本を手に取ったのは、「東京タワー」を読み終えてしばらく経ってからのことでした。
「東京タワー」のオカンの息子への深い愛情や当時の自堕落なリリーさんの生活、オカンとオトンとの理不尽だけど大人の関係はまだ学生だったボクに深く突き刺さったことを覚えています。
TVで観たことはあるけれど、詳しくは知らないリリー・フランキーという人を知りたくなったボクはこの本を読んで思いました 。
”同じ人が書いてる本なんだよね…??”
リリー・フランキーさんの近くに集まる人々の日常から出てきた「名言」を綴ったこの本。
多様性が認めらつつある現代社会でも、認めていいのか悩ましい人々が登場します。
あまりに下らなかったり、下品極まりない「名言」の数々は些細な悩みを吹き飛ばしてくれるでしょう。
ちなみに【カメを捕まえに行こう】は口説き文句だそうです。
まとめ
すべて実際にボクの心を軽くしてくれた本たちです。疲れていてもスラスラ読みやすいので、電子書籍でダウンロードしておくことで空き時間にでも読んでもらえればと思います。
ストレスの多い現代社会ですが、溜め込んでしまう前に少しずつ吐き出せるといいですね。
自

独断と偏見に満ちたチョイスでスミマセン

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