書籍においての電子と現物。
これって迷わないですか?
どっちにしよう…
個人的には、学習系は電子版、
小説は現物本と使い分けています。
例外もありますが、基本的にはこんな感じです。
それぞれにメリットとデメリットがあります。
それらについて比較し選択の一つの物差しと成れれば幸いです。
最近の書籍について
最近では電子書籍が注目を集めてきています。
そんな中でも、「紙の本が好き!慣れてるから…」と使い続けている読書好きは大勢います。
そして見慣れないのもあって「電子書籍ってよいん?」と、思うかもしれないです…。
しかし、思い込みで電子書籍を敬遠するのは、勿体ないな…と思います。
電子書籍には便利なところが多く存在します。
もちろん紙の本にも良いところはあって、紙に拘り続ける人がいるのも納得できます。
自分は、それぞれの良い点と悪い点を把握した上で、使い分けることが肝心だと思います。
まずは、市場動向ですが、近年の出版売り上げ。
出版業界の調査や研究を行う出版科学研究所によると、推定1兆6000億円を超える市場です。
この内訳では電子書籍が約4000億となり前年比30%弱上回る大きな伸び代となる状況で、一般書籍は約1兆2000億と前年比1%下回る現在。
コロナの影響もあるとは思いますが、現状電子版がかなり伸びてきているようです。
とは言いつつも全体の割合で言うと、一般書籍が3:1の割合で圧倒的なんです。
なぜでしょうか、それぞれについて注目してみます。

電子書籍について
それでは電子書籍について少し掘ってい行きます。
伸びてきている電子書籍なのですが、その内訳は8・9割がコミック本。
まだまだ学習本やビジネス本といったジャンルでは進んでいないのが現状です。
この要因としては、まずもって出版自体の量が偏っていることに起因すると思われます。
企業内では電子化が進んでいることもあり、保管書類などは、電子化されてきています。
また、学習用としては流し聞きスタイルが割と好調のようです。
加えて電子書籍はデバイスにおいて年々の進化もあります。
- 文字拡大
- しおり
- 検索機能
- 明かり調整
- マーカーを引く
- 音声朗読
こういった機能が増えてきてます。
また、特徴として各サービスごとでも
電子書籍では読み放題サービスがかなり目につきます。
これは読書家にとって有難く、お得感をとても感じることが出来、選択する上でかなりのポイントとも言えると思います。
もっというと、ポイントバックや割引サービスなども結構あって、無料公開もある為入りやすくもなってきてます。
電子書籍のメリット
ここでメリットとしてざっくりですが、以下のことが言えると思います。
- 紙の本より安い
- 本棚不要、さらに手に持つ必要もない
- いつでも何処でも購入可能
- 検索機能や朗読機能などの利便性
紙の本より安い
低価格な理由、それは制作コストこれに尽きる。
さらに、前述もしましたが普段よりキャンペーン対象として安価となっていることが多々あります。
そして、無料で読むことが出来るコンテンツが増えてきています。
これが結構起因しているのではないかと個人的には思っていて、その背景としては”漫画”です。
一定話数を無料で読ませることにより、その内容に引き込んだうえで続編は有料。
これ、ハマってしまったら読みたいですもん!「ズルいなぁ~!」ってなります。
同じタイトルなら一日一話づつ無料で読め、内容にも引き込まれてきたころ、気づいたら習慣化してきている。
なんてこともあり、人の欲望と感覚をフルに揺さぶってくるこの手法。
若年層には堪ったもんじゃありません。衝動を煽ってきてますよね、コレ!
少しずれたので次に行きます。
本棚いらずで、プラスでもつ必要もない
これは単純、電子書籍は実物の本が存在しないので、本棚がいらないという事。
また、端末さえあればどこでも読むことができるため、本を持ち運ぶ手間もなくなります。
特にスマホならいつでも基本的にはもう持ってますから。
どこでも購入可能
もう、そのまんまです。サイトから購入するため、どこでも購入可能です。
そして即読めます。
購入方法もクレジットカードから、電子マネーやスマホ決済など手段は増えてます。
ポイント還元的に他のサービスで貯めたものを使えたりこれは個人的にかなりメリット。
検索機能などの利便性
特定のフレーズを検索する、記憶にある場面、キーワードとなる語句を特定して検索することが出来る。
コレはどちらかというと、ビジネス本など学習向けとは思いますが、大きなメリットではないでしょうか。
それでは、次は電子書籍のデメリット部分に触れていきます。
電子書籍のデメリット
- 電子書籍化されていない本が多い
- 紙の書籍より販売が遅い
- 「読んでいる」という感覚が持てない人も多い
- 目が疲労する
- マーカーが引けない
電子書籍化されていない本が多い
電子書籍化されるものとは至極有名な作品、評価の高かったものであったり、読者からのリクエストの声が大きく反映されている。
ということです。あの本が読みたいけど、電子化されていないが故に、結局読めない。
一般書籍を買ってしまう。ということになります。個人的にはこれはかなり痛手です。
紙の書籍より販売が遅い
一般的な書籍に関しては、これが当てはまるのではないかなと思います。
一部、ブログから生まれるものでは寧ろそちらが先行である為、これには該当しませんが通常の書籍として考えるとこうなると思います。
「読んでいる」という感覚が持てない人も多い
なんというのですかね、「肌感覚」?といった感じではないでしょうか。
私もこれは賛同できるのですが、本を読んでいる感覚は、頁をめくる行為と紙とインクの香り、このあたりも好んで本を手にすることが多い気がします。
これはご年配の方ほど感じることだと思います。少子高齢化の影響がこういったところにも出ているのではないですかね。。。
目が疲労する
一概には言えないかもしれませんが、画面が小さいことやブルーライト的なことですね。
日常仕事でも画面を見ることが多いため、自分は特に感じてます…歳なのか(笑)
マーカーが引けない
これはインプットしやすくするためのマーカーです。
特に学習や知識として読みたいときにこれができない。ということです。
通常手を動かす、マーカーが引かれていく事象を同時に目視することで、この暗記はしやすくなるものです。
これが出来ないことは多少なりともデメリットと感じてしまいます。
ですが、日々進化するものなので、もしかしたら疑似的に行えるものが出てきているやもしれません。
電子書籍についての話はここで一旦納めます。次に…

紙の一般書籍について
紙の書籍については、売上市場でいくとドンドン縮小傾向にあります。
4年前に漫画に関しては電子書籍が、紙の書籍を抜きました。
慣れという点で現在もかなりの人が紙の書籍を利用してはいるものの、今後の動向もこのベクトルは変わらないと思います。
紙の書籍のメリット
今度は紙のメリットです。下記5項がサラッとですがそう言えるのではないかなと思います。
- 「読んでいる」という感覚が得られやすい
- インテリアとしても利用できる
- 読み終えた後は売ることもできる
- デバイス不要
- 印や折り目等をつけるのが自由
「読んでいる」という感覚が得られやすい
これは先ほど電子書籍にて紹介したデメリットの逆説です。
前述しているのであまり記述しませんが、この”紙”という点において、満足感を得らる感じは思いのほか多くの人が感じているように思います。
物である為、インテリアとしても使用出来る
単純に本のある風景。それに、表紙もデザイン性が高いものが多く存在しており、アート感もあるので部屋に飾る事も出来ます。
売る事が出来る
こちらも当然と言えば当然だけど、古本という言葉もあるように中古として売ることが出来ます。
値段はもちろん内容や、付加価値によってまちまちですが読んだ後でも、お金になる可能性もあるわけです。
デバイス不要
当然のこと続きですが、スマホ、タブレットやパソコンがなくとも読むことが出来ます。
これは電池切れの心配もなく、持ってさえいれば明かりがある限りどこでも読むことが出来ます。
目印やマーカーなども自由につけれる
紙ということで、目印やマーカー線・折り目やしおりを挟むことが自由にできます。
さらに言えば、書き込みを行い、メモを残すことも可能。
紙の書籍のデメリット
- 汚れたり、紛失するやも
- 保存、持ち運びに場所を取る
- 本を読むとき、ずっとページを開いていないといけない
- 購入して手元に届くのに時間がかかる
- 中身の気になったページを開くのに時間がかかる
汚れたり、紛失するやも
そう、皆さんも経験あるかもしれません、飲み物をこぼしたり長年持ってたりすると日焼けします。
持って出かければ、忘れてきたり…残念です。
保存、持ち運びに場所をとる
本は多くなればなるほど、棚も増え整理して置く事が必要。
空いてる時間や外出先で楽しもうとすると、運ぶ必要があるので、カバンが必要になる。
大きければ重いし、あまり荷物を持ちたくないときには邪魔。
ページを開いてないと読めない
当たり前ですが、読むには開く必要があり、うっかり閉じてしまうと元のページを探すことになります。
経験ありますよね?長い小説などではかなり手間です。
購入して手元に届くのに時間がかかる
店頭購入でかつ、店頭に並んでいれば別ですが、ウェブ購入や店頭に読みたい本がない場合、実際に読めるようになるのに時間がかかります。
買う瞬間のテンションのまま読みたい自分としては、これはかなりのデメリット。
検索機能が使えない
前述にある開いてないといけない、にも関連しますが、読みたい場所や気になったワードなど知りたい情報を検索をかけてページを読みだすことが出来ます。
情報的なものは、電子のほうがよさそうです。
ビジネスとして、日常として
これまで電子書籍・紙の書籍、それぞれのメリット・デメリットを表記させて頂きました。
お得感を除いては、小説や漫画など娯楽本に関しては紙の書籍のが有利な面も多々あります。
あと、学習でも方法に好き嫌いがあるので、書いて見て覚える。
こういった方は紙が良いのかもしれない。
ただ、電子版でもパソコンで観る場合だと、指を動かすので同様の効果はあるかもしれません。
どちらにしても扱う人、使える時間の長さでも、選択は違うかもしれない。
「ちょっと時間が空いた…ここで本を読むなら…」こういう時もシチュエーションで選択は違うと思います。
またビジネスで考えると、一般出版物として以外の書籍を書類とすると…社内の書類って電子化が進んでませんか?
これってかなり有意義な方法だと思うのですが、データ関連は勿論ですが古い保管しなければならない書類は、量も多いので場所もとる。電子化したら…
- 置き場所
- 調べる、探す時間
- 共有閲覧可能(作成資料の簡略化)
このあたりが大きく変わると思いません?
エコだし、大きく時間を自由に使える。
まぁ、忙しく動いて働く実感が欲しい人は中にはいるやもだけど、自分は楽して成果出して早く休みたい!笑
まとめ

全体としてまとめるとこうなります…
電子書籍メリット
- 安い!
- 収納不要
- 持ち運びが楽
- いつでも購入可
- 便利な機能
紙の書籍メリット
- 読んでいる感覚が得られやすい
- インテリアとして利用可
- 読了後に売ることができる
- デバイス不要
- 印や折り目等をつけるのが自由
電子書籍デメリット
- 電子化されていない本もある
- 販売が遅い
- 読んでいる感覚を持ちにくい
- 目が疲れる
- 印がつけられない(可能なものもある)
紙の書籍デメリット
- 汚れや紛失の恐れあり
- 保管場所が必要
- 読書中はページを開かなければならない
- 購入に時間がかかる
- 検索機能が無い
選択指針の一つとしてこれらを参考頂くのもよいと思います。
電子版は紙の書籍に比べ、購入・閲覧・保管時の利便性が優れてます。
なので今後は、電子版の方が主流となっていくことが推測されるように思います。
紙の書籍の方が読書を「楽しむ」ことができるという理由で、紙の書籍を使い続ける人はいます。
紙の書籍の方が「読んでいる」という感覚があり、インテリアとしても活用できる。
このあたりのメリットがある限り、紙の書籍が完全になくなるということはないとも言えます。
個人的にも無くなって欲しくないです。
またビジネスの場においては、「楽しむ」ことよりも「利便性」が何より重要なため、電子版の方が良いということになります。
社内データの電子化を進めていくことで、仕事の効率が上がることは間違いないでしょう。
仕事面の書類で言うと、過去の膨大な紙媒体のデータや情報をまとめて「非破壊」にて電子化するサービスもあるようです。
現状で変えたほうが…と思われている方は検討してもよいのかなと思います。
さて、ツラツラと電子書籍と紙書籍についてメリット・デメリットについて書いてきました。
要は目的別で分けるとどちらの書籍を使用すべきか、といったことが判断材料ではないでしょうか。

結局よくわからん!ってことなら、単純にその時のお得感でもよいのかな!
電子書籍に慣れていくほうが、今後のタメかもしれない…とも思います。
コメント